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Gekkan Dennou Club 145
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Gekkan Dennou Club - 2000.6 Vol. 145 (Japan).7z
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Gekkan Dennou Club - 2000.6 Vol. 145 (Japan) (Track 1).bin
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2000-05-08
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7KB
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236 lines
C D 評
『DVORAK:Symphony No.9・Symphonic Variations』
NAXOS/8.55027(価格不明・多分1989か1991年に収録又はCD化)
Symphony No.9 "From the New World"
1.Adagio - Allegro molto
2.Largo
3.Molto vivace
4.Allegro con fuoco
Symphonic Variations, Op.78
5.Theme - Variations 1-27 - Finale
演奏:Slovak Philharmonic Orchestra
指揮:Stephen Gunzenhauser
先ず、海外盤につき日本語が一切無く、よー解らん点が多かったり、「NAXOS」
ってレコード会社・・・でいいんだよね? という状況ですので、上記の内容に
誤りがある可能性がある事と、また、海外盤に関する知識が無い為にとんでもな
い事を言っている可能性がある事を予めご了承願います。
普段、アニメ関連の物しか買わないのですが、後述の-Accuphase製品試聴会-
をキッカケに海外盤のCDが欲しくなり買ってみました。中古CD屋で、てきとー
にモノを探していましたが、"From the New World"と書いてあったので、すぐに
ドヴォルザークの「新世界より」だと解り、GET。
10年ほど前(多分)のもののわりには、プチノイズやボソるような部分があ
り、レコードっぽい感じで(というか、レコードをCD化したのかも?)日本人の
多くは嫌がりそうな感じですが、結構高SNです。
解像感も良く、小音量のときには、繊細な演奏をよく表現出来ていて、CDの限
界を垣間見そうな感じがしました。奏者がシクりそうになるような部分がありま
すが、実際の演奏会みたいで面白いです。また、大音量になれば、ダイナミック
レンジいっぱいまで使っているようです。
外国では非常にマジメにCD創っている事が覗えます。因みに、私が今までに
購入した盤の中には、今回の盤以上の高SNなものは見つかりませんでした。
このような盤で聴くクラシックって、音楽を聴くというよりは、映画等を観賞
する感覚で、まさに芸術です。指揮者が違うと、趣が変わるんだろうなぁ。作曲
された背景なんかも知りたくなってしまいました。
学校での音楽鑑賞では面白いとまでは思っていなかったのに(嫌いではなかっ
たけど)、考え方が変わりますよ、これわ。
単品オーディオをお持ちで、日本国内の盤しか聴いた事の無い方(私もついこ
の間までそうだったけど)には、海外盤も聴いてみる事をオススメします。
クラシックに関しては、小音量の部分が多いので、ヴォリューム大き目(解像
感の高い、おいしい辺り)で聴くと、よく解るかと思います。但し、大音量の部
分で、近所迷惑にならない様にご注意を。
環境
CD Player :Pioneer PD-HS7(これのDACを使用)
Amplifier :YAMAHA DSP-A3090(AVアンプ(^^;)
Power Amplifier:Pioneer M-05
Speaker :DIATONE DS-800ZX
オレ度 : 8
衝動買い度: 7
録音音質
SN感 : 8.5
解像度 : 9
おすすめ度: 6(オーディオにハマり始めた人なら 9)
北海道 牛角 顕吾
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
おまけ -Accuphase製品試聴会-
先日、究極のハイエンドオーディオの試聴をしましたので、報告させて頂きま
す。
去る4月8、9日、Accuphase(「アキュフェーズ」と読みます。
URL-http://www.accuphase.co.jp/)という、ハイエンドオーディオメーカの製
品の試聴会が、CAVIN大阪屋さん(札幌市内にある、オーディオビジュアル中心の
電器屋です)で行われていました。
通常のシステムとは違い、マルチアンプ・システムといって、スピーカの、ウー
ファ、スコーカ、トゥィータ、等のユニット一つ一つに対して、様々な調整が出
来て、且つ、各々にパワーアンプを使うという、究極のシステムです。
試聴会から一月ほど経っているので、ウロ覚えで一部誤っている部分があるか
もしれませんが、予めご了承願います。って、無責任だなぁ、私ゃ(^^;
視聴に使用した機器を纏めてみますと(モニタ以外は全てAccuphase製です)、
クリーン電源 :PS-1200 2台
CDトランスポート(CDプレイヤ):DP-90(ではないかと思われる)
デジタルプリアンプ :DC-330
デジタルヴォイシングイコライザ :DG-28
マルチチャネルディバイダ :DF-35
パワーアンプ :A-50V、P-1000 各2台
モニタ(スピーカ) :JBL 4344MkII 2台
といった構成ですが、ワケ分からない機器がありますが、順を追って説明してい
きましょう。
先ず、コンセントからの電源ラインには必ずノイズが乗っていますので、クリー
ン電源を使用する事により、各機器にノイズが行かない様にしています。
で、CDトランスポートからのデジタル出力から普通ではなく、転送速度最大150
MbpsのHPCという規格の端子があります。
次にデジタルプリアンプを通り、デジタルヴォイシングイコライザでイコライ
ジングされ、再びデジタルプリアンプに戻ってきます。このイコライザでは、64
もの周波数帯で、それも専用のマイクを使って部屋の状況に合わせて自動で調整
出来てしまうという物凄さです。
これだけでも凄いですが、マルチアンプ・システムでやっている事はここから
です。
次に、マルチチャネルディバイダに来ますが、これには、スピーカのユニット
一つ一つに対して、プリアンプみたいな機能を持つ(と言っていいんだろうな)
ディバイダユニットが差してあります。
ディバイダユニット一つ一つで、不要な周波数帯をフィルタでほぼ完全にカッ
トしてしまいます。つまり、スピーカの各ユニットにとって不得手な周波数帯の
音は出さない様にするというものです。これは59の周波数で設定できます。
更に、スピーカの各ユニットの前後の位置を考慮して、ユニット毎にディレイ
(遅延時間)を設定し、どのユニットからの音も、視聴者の耳へ同時に達するよ
うにする事により、解像度を上げています。距離1cm単位で設定出来ます。
そして、ここで初めてアナログに変換されます。プレイヤからここまで、徹底
してデジタルで来ているわけです。
ようやく、各ディバイダユニットからパワーアンプに入力され、スピーカへ繋
がりますが、この時使ったスピーカは4ウェイでしたが、パワーアンプ(1台100
万円くらい)が4台必要になるという、常識では考えられないような接続になっ
ていました。それが故、JBLの4344MkII(1本68万円するらしい)は各ユニット用
の入力端子を付ける改造をされ、お嫁に行けない体にされていました。
こんな、10ン台の機器で一千万円程もするシステムで視聴しましたが、CDが再
生される度に、素晴らし過ぎとしか言いようがないというか、肥えた耳を持たな
い私にとって、何を言って良いか分からない状態(^^;
それでも、ある人が持ってきた「新世界より」の海外盤を聞いた時、妙に奥行
き感を感じましたが、時折、ん?と思ったり。そう思っていたら、その盤を持っ
てきた人が、奥行き感がもう一つだ、と言っていました。
果たして、システム/盤/人の耳、どれの問題なのかよく解りません。
海外盤のジャズ、クラシック、洋楽ばかりが試聴される中、私の友人が持って
きたJ-POPな盤(丹下桜なCDです)が大変な事に。
再生ボタンを押した途端、音が出る前に、「さー・・・」。。。
日本国内の並の収録は、この程度の質ですか、はぁ・・・。ま、普通のオーデ
ィオでは大して気にならないものですがね。この盤を持ってきた友人曰く、日本
のエンジニアは駄目駄目、とのこと(この方は、海外盤のジャズから何から聴く
ので、いろいろと言える方です)。
超ハイエンドなシステムは、盤のアラもハッキリと表現してしまうものですね。
私が持参したCDで試聴する気が無くなりました。
このことをキッカケに海外盤なクラシックを買ってみました。たまたま、試聴
の時に出てきたのと同じ曲(「新世界より」)ですが、同じ盤かどうかは分かり
ません。
以前から、海外版に比べ、日本国内盤は画質も音質も劣る、という話を聞いて
いましたので、丁度いい機会だったと思っています。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(EOF)